診療内容

ナローバンドUVB療法

1)ナローバンドUVB療法とは

紫外線の中には、UVA、UVB、UVCの3種類がありますが、UVBの中でも特定の狭い波長域(311〜313nm)を利用したものがナローバンドUVBとなります。
乾癬、白斑、アトピー性皮膚炎などの皮膚病に効果があります。
治療に必要な波長だけを使っているため、短時間の照射で済み、副作用も少なくなります。

2)治療を始める前に

治療を始める前にMED(最少紅斑量)を測定します。

紫外線を浴びると皮膚が赤くなる人や、赤くならずに黒くなる人など人によって様々な反応を示します。検査は、その人に適切な照射量を測るために行います。検査自体は5分ぐらいで終わりますが、検査結果は24時間後に判定しますので、翌日来院していただく必要があります。
また、MEDを測らず、低量から照射する場合もあります。

3)どのくらいの期間が治療にかかるのか

週に2〜3回治療を受けていただく必要があります。個人差がありますが、乾癬の場合は合計20〜30回、白斑の場合はもっと回数がかかります。

4)副作用について

紫外線を浴びすぎるとやけどを起こしたり、長年繰り返せば皮膚がんを引き起こしたりすることが知られています。たとえ、太陽の紫外線でも同じことです。
ナローバンドUVBも紫外線のひとつなのでそういった恐れがないわけではありません。しかし照射回数、照射量の上限を守って的確に行えば、効果の高い治療法なのです。

しみに対してハイドロキノン治療をご案内

1)ハイドロキノンとは

いちごやブルーベリー、コーヒーなどにも含まれる物質で、皮膚を紫外線などによる損傷から守る作用を持っています。米国では医薬品としてその美白効果が認められ、古くから一般的な美白剤として使用されてきました。

2)ハイドロキノンのはたらき

しみのもとになるメラニンはメラノサイトという細胞で作られています。紫外線などの刺激を受けるとメラニンは過剰に作られます。
ハイドロキノンはチロシナーゼという酵素を抑えることで、メラニンが作られないようにします。
また、メラノサイトの活動も弱めます。

3)ハイドロキノンを使用する際の注意点

赤みが出たり、刺激を感じた場合にはすぐに使用を中止し、医師に相談ください。
ハイドロキノン使用中に紫外線を浴びると、しみが濃くなる場合があります。日中外出される際は必ず日焼け止めを使用してください。また、特に強い紫外線を浴びる可能性のある場合は、日中の使用は避けてください。
ハイドロキノンは酸化されやすく、時間が経つと黄〜茶色に変色します。変色した場合には使用をおやめください。
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